「スピン」はなぜ、筋肉に効くのか?

笑顔のジャックラッセルテリアが球体クッションの上でスピンを行う様子。スピンが後ろ足や体幹のトレーニングにつながることを紹介する記事のアイキャッチ。

「スピン」。 その場でくるりと1周まわるトリックです。

一見すると、ただ回っているだけの遊びに見えますが、実はこのシンプルな動きには、後ろ足や体幹を使う要素がたくさん含まれています。

遊びながら楽しく体を動かせることも、スピンの大きな魅力です。


なぜ、スピンが筋トレ(フィットネス)になるのか?

① 後ろ足に自然と体重が乗る

犬は体の構造上、前足に約6〜7割、後ろ足に約3〜4割の体重をかけて生活していると言われています。

スピンでは、その場で小さく旋回するため、後ろ足で踏ん張りながら体を支える時間が増えます。

この動きが、普段のお散歩だけでは使いにくい後ろ足の筋肉を自然に使うトレーニングになります。


② 体幹(インナーマッスル)を使う

その場でバランスを保ちながら回るためには、体の軸を安定させる必要があります。

その際、お腹や背中の深い位置にある筋肉(インナーマッスル)も働き、体幹を意識して使う運動になります。


③ 固有受容感覚を育てる

スピンでは、

「今、自分の足がどこにあるのか」 「どのくらい体が回っているのか」

を脳が細かく把握しながら動いています。

このような感覚は固有受容感覚と呼ばれ、体を思い通りに動かすために大切な能力のひとつです。


なぜパテラの犬にも役立つの?

① 後ろ足の筋肉づくりにつながる

パテラ(膝蓋骨脱臼)の犬では、膝を支える筋肉を維持することがとても大切だとされています。

スピンでは、後ろ足で踏ん張りながら旋回するため、大腿四頭筋を含む後ろ足の筋肉を使う機会が増えます。

筋肉がしっかり働くことで、膝関節を支える力づくりにもつながります。


② 膝を曲げ伸ばしする動きを使える

パテラの犬は、膝の違和感から関節を十分に曲げずに歩く癖がついてしまうことがあります。

スピンをゆっくり左右バランスよく行うことで、膝を無理なく曲げ伸ばしする練習にもつながります。


ポイント

・勢いではなく、ゆっくり回ること

・右回りだけではなく、左回りも同じ回数行うこと

左右どちらも行うことで、筋肉の使い方の偏りを防ぎやすくなります。


注意点

滑る床でのスピンは、膝や関節に負担がかかる可能性があります。

必ずヨガマットや滑り止め付きのカーペットなど、安全な場所で行いましょう。

嬉しくなって飛び跳ねながら回ってしまう場合は、おやつを低い位置で誘導し、4本の足を床につけたままゆっくり回れるようにしてあげるのがおすすめです。

持病のある犬や痛みのある犬は、事前に獣医師へ相談してから取り組みましょう。


ラムは不安定な場所でもチャレンジしています🤭

【小さな球体の上でバランスを取る動きは、実はかなり体幹やインナーマッスルを使っています。】

ラムはお散歩中にも、

「スピン!!」 「リス!!」

と声をかけながら、くるくる回って遊ぶことがあります😂

ちなみに反対回りは「ターン」と教えることも多いそうですが、我が家では「ターン」を別の動きで使っているため、「リバース」を略して**「リス!!」**で覚えてもらいました🤣

最近気付いたのですが、ラムはハンドシグナルで覚えていることが多く、言葉だけでは動けないこともあります😂

そこで最近は、ハンドシグナルを使わず、言葉だけでもできるよう少しずつ練習中です🤭

さらに、ときどき足場が少し不安定な場所でもチャレンジしています。


・水に浮かべたボディボード

・車止めの球体ブロック

・スケートボード

・クッション

平らな場所よりも慎重になるため、動きは自然とゆっくりになります。

場所が変わるだけでもラムはとても楽しそう。

そして、できた瞬間はニコニコ笑顔で、しっぽをフリフリしながら褒められるのを待っています🤭

遊びだと思っているラムですが、実はその時間が、体づくりにもつながっているのかもしれません。





🌿遊びながら体を育てる。ラムと続けてきた「小さな膝を守る運動」を、シリーズでまとめています。

🌿前足を軸に後ろ足を動かす「ピボット」。体幹や後ろ足を育てる理由を、遊びながら分かりやすくご紹介します。

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