パテラと診断された頃の私は、 とにかく怖くなっていました。
走ったらどうしよう。
ジャンプしたらどうしよう。
悪化したらどうしよう。
ネットを見れば、 危険な情報がたくさん出てきます。
「ジャンプは危険」
「ドッグランは危険」
「走るのは危険」
「滑る床は危険」
もちろん、 それらは間違いではありません。
怪我を防ぐために、 知っておくべきことも沢山あります。
でも今振り返ると、 当時の私は少しだけ、 怪我のリスクばかりを見ていました。
そして、 気づいていませんでした。
リスクは一つではなかったということに。
怪我のリスク
パテラだから安静。
パテラだから運動制限。
それは確かに必要な時期があります。
実際、 ラムも一年間リハビリを続けました。
ゆっくり歩く。
マッサージをする。
体重を管理する。
筋肉を育てる。
どれも大切なことでした。
でも——
リスクは怪我だけではありませんでした。
犬らしく生きられないリスク
当時のラムはまだ若く、 遊びたい盛りでした。
走りたい。
お友達と遊びたい。
ワンプロしたい。
でも私は、 それを止めなければいけませんでした。
今思えば、 ラムもかなりストレスが溜まっていたのだと思います。
実際、 問題行動も増えていきました。
犬を見ると吠える。
ベランダに向かって吠える。
部屋のあちこちでおしっこをする。
私はどうしていいか分かりませんでした。
飼い主が壊れるリスク
辛かったのは、 ラムだけではありませんでした。
私自身も追い詰められていました。
正解をやっているはずなのに、 うまくいかない。
頑張っているのに、 結果が出ない。
月に一度の診察で聞く
「もう少しですね」
という言葉。
責められているわけではないのに、 責められているような気持ちになる。
そんな時期でした。
今思えば、 私もかなり疲れていたのだと思います。
情報は「危険」を強く伝える
最近はAIやネットで、 簡単に情報を調べられるようになりました。
私もよく利用しています。
でも時々、 思うことがあります。
AIやネットは、 基本的に安全側へ寄る傾向があります。
それは当然です。
「危険かもしれない」
よりも、
「危険です」
と伝えた方が事故を防げるからです。
だからこそ、
怪我のリスクは詳しく教えてくれます。
でも、
運動不足のリスク。
発散不足のリスク。
ストレスのリスク。
飼い主が疲弊するリスク。
そういったものは、 なかなか数字では表せません。
守ることと、閉じ込めること
私は今でも、 怪我のリスクを軽く考えているわけではありません。
パテラだからこそ、 気をつけていることは沢山あります。
でも、
守ることと、 閉じ込めることは違う。
そう思っています。
犬は動物です。
考えたい。
遊びたい。
動きたい。
挑戦したい。
その気持ちまで奪ってしまったら、 本当に幸せなのだろうか。
私は時々、 そんなことを考えます。
リスクは一つじゃなかった
あの頃の私は、 怪我のリスクばかりを見ていました。
でも実際には、
犬が満たされなくなるリスク。
飼い主が追い詰められるリスク。
関係が苦しくなるリスク。
そういうものも確かに存在していました。
だから今の私は、
「危険です」
という情報を見た時ほど、
目の前の犬を見るようにしています。
画面の中の犬ではなく、
目の前で尻尾を振っている犬を。
リスクは一つじゃなかった。
それは、 パテラだったラムが教えてくれたことの一つです。
体高30センチの先生は今日も静かに、
「守ることと、閉じ込めることは違うんです✋️」
ということを教えてくれています。
🌿実はラムも、発散不足や運動制限で問題行動が増えた時期がありました。特殊部隊の新人隊員との3年間の記録です🤣🐾

🌿犬は守るだけでは満たされませんでした。そんな当たり前のことに気づくまでのお話です。
🌿実は私自身、怖くなりすぎた結果、ラムも私も苦しくなった時期がありました。


