ホリスティックケア・アドバイザー養成講座の卒業式。
お世話になった坂倉先生から、一枚の紙をいただきました。
そこには「犬たちから、ご家族のみなさんへのメッセージ」と書かれていました。
このメッセージは、坂倉先生がこれまでたくさんの犬を育て、生徒さんたちの犬と関わる中で感じてこられた思いを、ご自身の言葉で綴られたものです。
何気なく読み始めたのですが、途中から涙が出そうになりました。
書かれている言葉のひとつひとつに、ラムとの思い出が重なったからです。

「犬たちから、ご家族のみなさんへのメッセージ」
作成:Dog Culture WISH 坂倉美樹先生
先生の許可をいただき、原文の写真および一部の文章を掲載しています。無断転載を禁止します。
あなたが悲しい顔をしている時
あなたが悲しい顔をしている時、私は自分のせいかもしれないと考えてしまいます
この言葉を読んだとき、真っ先に思い出したのは、ラムのパテラが分かったあの夜でした。
手術が必要だと言われ、これから先のラムの人生が心配で、泣いていた私。
そんな私のところへ、ラムはおもちゃを持ってきたり、顔を舐めたりしていました。
あのときのラムの姿を、今でも覚えています。
「一緒にアジリティ出来なくてごめんね」
そんなふうに言っているように感じたのを覚えています。
飼い主が笑っていること。
犬にとって、飼い主の笑顔が何よりの幸せなのかもしれないと感じた日でした。
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他の子と比較しないでください。私は私です。
この言葉にも、立ち止まりました。
ラムは小柄なジャックラッセルです。
さらに、生後5ヶ月でパテラと診断されました。
診断を受けてから、私はラムの体について考えるようになりました。
そして辿り着いたのは、
できないことを数えるのではなく、ラムにできることを少しでも多く見つけてあげたい。
誰かと比べるのではなく、目の前にいるラムを見ていこう。
ラムはラム。
その小さな体で、これまで本当にたくさんのことに挑戦してきました。
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何か、あなたの役に立てないかといつも考えています
一緒に暮らす中で、ラムには少しずつ役割が生まれました。
インターホンが鳴ったら教えてくれたり。
靴下をしまってくれたり。
物を運んできてくれたり。
ただ可愛がられるだけではなく、飼い主と一緒に何かをすること。
お手伝いをすること。
そして、たくさん褒めてもらえること。
「ラム、いつもありがとう」
そう言うとラムは、嬉しそうにしっぽを振ったり、顔を舐めてきたりしてくれます。
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あなたの喜ぶ姿を見ていると、私も嬉しくなります
これは、毎日のラムそのもの。
できなかったことができるようになったとき。
一緒に喜んで、たくさん褒めたとき。
ラムは本当に嬉しそうな顔をします。
家族でお出かけしているときも、一緒に遊んでいるときも。
あの溢れんばかりの笑顔。
私は、そんなラムの笑顔が大好きです。
ラムが楽しそうだと私たちも嬉しい。
私たちが喜ぶと、ラムも嬉しそうにする。
そんな時間が、いつの間にか私たちの日常になっていました。
自分を犠牲にしてでもあなたを守りたいと思っています
この言葉から思い出したのは、川での出来事でした。
泳ぐことが怖かったラム。
それなのに、パパが向こう岸へ渡ったとき、ラムは岩から川へ飛び込みました。
流れに逆らいながら、必死にパパを追いかけていった姿。
あのときのラムの行動には、本当に驚きました。
まるで、
「助けに行かなくちゃ!」
そう思ったかのような行動にも見えました。
今でも忘れられない出来事です。
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何でも話してください
ラムは、私たちの話をよく聞いています。
こちらの顔を見ながら、じっと耳を傾ける。
何を伝えようとしているのか、一生懸命考えているようにも見えます。
毎日の暮らしの中で、私たちは本当によくラムに話しかけています。
何かをお願いするときも、これから出かける場所を伝えるときも。
言葉だけではなく、表情や動きも含めて、お互いに伝え合っている。
そんな日々のやり取りが、私は好きです。
私はあなたの人生をサポートするために、あなたのところにきました
この言葉を読んだとき、ラムがわが家に来る前のことを思い出しました。
流産を経験し、子どもを持てなかったことへの他人からの心ない言葉に傷ついた時期がありました。
それをきっかけに仕事を辞め、それまで一生懸命築いてきたものが、何も手元に残っていないように感じていました。
何もできることがなくなった。
子どもも産めなかった。
そんなふうに、自分の人生を見つめていた頃。
ラムはわが家に来てくれました。
でも、お迎えしてすぐに、ラムにパテラが見つかりました。
なんで?
正直、ショックでした。
ところが、その出来事が私を動かすきっかけになりました。
ラムの体を守るには?
ラムの心を守るには?
そして、
犬という動物を、もっと知りたい。
そう思い始め、勉強し、資格まで取得しました。
ラムと本気で向き合う中で、気づけば執筆活動まで始めていました。
そして、ラムがいなければ行かなかったであろう場所にも、たくさん出かけました。
美ヶ原高原で見た雲海。
朝4時半の九十九里浜。
ドッグスポーツ。
あの頃、何もできることがなくなったと思っていた私が、今はこんなにもいろいろなことに挑戦しています。
全部、ラムのおかげです。
あなたがすべてです
メッセージの最後には、こんな言葉がありました。
楽しい時も、苦しい時も、嬉しい時も、悲しい時も、すべてあなたと共に生きます
あなたがすべてです。愛しています。
ここまで読んで、改めて考えました。
ラムの世界は、私たちが用意する世界がすべてなんだということ。
どこへ行くのか。
誰と会うのか。
何を経験するのか。
どんな毎日を過ごすのか。
その多くを、私たち人間が決めています。
だからこそ、犬のことをもっともっと知りたい。
犬にとって幸せって何?
ラムは何をしているときが楽しい?
犬にとって満たされる生活って?
ラムは、私たちに新しい世界をたくさん見せてくれました。
学ぶきっかけもくれました。
もう一度、自分の人生を面白がるきっかけもくれました。
だから、私たちもラムの世界を豊かにしてあげたい。
いつかラムが旅立つとき、
「人間界、サイコーに楽しかった!」
そんなふうに思ってもらえるように。
これからも、楽しい思い出をたくさん作っていきたいです。
ラム、いつもありがとう♡

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