ゆっくり歩くことから
“みなとよこはま動物病院”で教えていただいたリハビリを、私は毎日実践しました。
でも——
まだ一歳になりたてのラムに「ゆっくり歩く散歩」は、まずもって無理な話でした。
とにかく走りたい。
引っ張る。
他の犬がいれば遊びたい。
これはまずトレーニングからだな、と毎日、ゆっくり歩く練習の日々が始まりました。
できない。
走りたい。
遊びたい。
ラムはまだ若く、お友達とのワンプロ全盛期。
もちろん今はNG。
お友達と会わない時間帯を選び、誰もいない散歩コースを歩く。
ただ、歩くだけ。
ラムは走りたい。
私は走らせてあげたい。
でも走らせられない。
その葛藤の中で、私はだんだんイライラするようになっていました。
数カ月後、「走るのはOK。でもドッグランはまだNG」と言われました。
体当たりに耐えられるだけの筋肉が、まだない。
そんな中、近所の公園にミニドッグランができ、ジャックラッセルのパピーが三頭生まれました。
ラムも一緒に遊ばせてあげたい。
でも今は無理。
たまに少しだけ走らせると、本当に嬉しそうでした。
その姿を見るたびに、可哀想で、泣きたくなりました。
どうして、
うちのラムだけ。
でも——
今、少し我慢すれば、また自由に思いきり走れる日が来る。
「ラム、一緒に頑張ろう」
そう話しかけながら、私は自分にも言い聞かせていました。
たった五分のマッサージ
そして、散歩前のマッサージ。
これがまた、簡単ではありませんでした。
五分間。
たった五分。
でも、暴れる一歳のジャックには長すぎる時間。
先生に教わった通り、抱き上げた状態で片足ずつマッサージ。
両足で十分。
長い。
暴れる。
ある日、「温めるのもいいですよ」という先生の言葉を思い出しました。
私の足の間に伏せさせ、「あずきのチカラ」を腰に当てながらマッサージ。
冬だったこともあり、ラムはウトウトしながら大人しくなりました。
やっとできた。
そう思ったのも束の間。
病院でその話をすると、
「立った状態でマッサージした方が効果的です」
ああ、無理だ。
そう思いました。
それでも毎日、試行錯誤。
ラムも少しずつ慣れ、一年かけて、ようやく形になっていきました。
月に一度の通院。
けれど、なかなか筋肉はつかない。
「もう少しですね」
その言葉を聞くたびに、私はどこか責められているような気持ちになりました。
そして、ストレスからなのか、ラムに問題行動が増えていきました。
散歩中、犬を見ると吠える。
ベランダに向かって過剰に吠える。
部屋のあちこちにおしっこをする。
私はどうしていいか分からず、ドッグトレーナーを探しました。
でも——
続きはnoteで
ラムの膝を守るために始めたリハビリ。
毎日の散歩も、マッサージも、教わったことを一生懸命続けていました。
それなのに、なかなか結果が出ない。
さらに、ラムの体には別の問題も起こり始めました。
トレーナーや獣医師さんに相談しながら、私は何度も迷い、立ち止まりました。
正解だと思って続けてきたことが、どうしてこんなにうまくいかないのだろう。
そして、長く続いたリハビリに、思いがけない転機が訪れます。
その後の出来事は、note『まだ何も失ってないのに|“手術”と言われたあの日から』に綴っています。
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