固有受容感覚という土台|”動ける体”を育てる 

細いコンクリートの上でバランスを取りながら立つジャックラッセルテリアのラム
目次

🌿”動ける体”を育てる

筋肉をつけましょう。
運動をしましょう。

小さな体の犬と暮らしていると、
一度は聞いたことがある言葉だと思います。

でも、実はそれだけでは足りません。
膝を守るために本当に必要なのは、
もうひとつの力です。

それが

**「固有受容感覚」**です。

🌿歩けることと、うまく動けることは違う

犬は歩けます。走れます。ジャンプもできます。

でもそれが
うまく動けているか」は別の話です。

・どこに足を置くか
・どのくらい力を入れるか
・どのタイミングで踏ん張るか

それを無意識に調整しているのが
固有受容感覚です。

この感覚が弱いと、

・足がもつれる
・着地が不安定になる
・踏ん張れずに崩れる

ということが起きやすくなります。

つまり

膝に負担がかかる動きになる

ということです。

🌿筋肉だけでは守れない理由

筋肉は「支える力」です。
でも、動きの正確さは別です。

どれだけ筋肉があっても、

・踏み外す
・ズレた位置に着地する
・バランスを崩す

これが起きれば、膝には負担がかかります。

だからこそ必要なのが

「どう動かすか」を覚える力

です。

🌿ラムの変化

ラムはもともと、水が怖くて動けない子でした。
川に行っても、ただ固まるだけ。

でも少しずつ、

・不安定な場所に立つ
・小さな段差を越える
・足場を選びながら歩く

そんな経験を重ねていく中で、
ある日、自分から水に入るようになりました。

そして今では、
飛び込んで、泳いで、戻ってくる。

この変化は、
筋肉だけでは説明できません。

体の使い方を覚えたから

だと思っています。

🌿おうちでできるトレーニング

特別な道具がなくても大丈夫です。

バランスディスクがなくても、
クッションで代用できます。

例えば、

・クッションの上に後ろ足を乗せる
・低いバーをゆっくりまたぐ
・狭いところを歩く

クッションの上に後ろ足を乗せるだけでも、
不安定な状態で体を支える練習になります。

ポイントは

✔ 不安定
✔ ゆっくり
✔ 考えながら動く

この3つです。

🌿遊びの延長で育てていく

ラムは、最初からできたわけではありません。
少しずつ、ほんの少しずつ難易度を上げながら、

遊びの延長として取り入れてきました。

低く設定したハードルを越えて、
奥に置いたボールやダンベルを咥えて戻る。

越える咥える向きを変える戻る

この一連の動きの中で、
体の使い方を自然と覚えていきます。

さらに、
ハードルの周りにオヤツを置いて
「お宝探し」をしたり、

コーンやペットボトルを並べて
スラロームをしたり。

これらはすべて、

・どこに足を置くか
・どう体を使うか
・どうすればぶつからずに進めるか

を、自分で考えながら動く遊びです。

“考えながら動く”こと

これが、固有受容感覚を育てていきます。

※ハードルは必ず低く設定し、
無理なジャンプにならないようにしています。

🌿トリックも、体を育てる

ラムは、
ウィーブ、エイト、バック、バックアラウンドなどの
トリックも取り入れています。

一見すると「芸」に見えるかもしれませんが、

体の使い方を細かくコントロールする練習

でもあります。

・ウィーブ、エイト → 体をしなやかに動かす
・バック → 後ろ足の意識
・バックアラウンド → 方向転換とバランス

どれも、

・どこに足を置くか
・どう動けばスムーズか

を考えながら動く必要があります。

これらのトリックも、
すぐにできたわけではありません。

中には、
数ヶ月かかってできるようになったものもあります。

でもその時間は、

体の使い方を覚えていった時間

でした。

🌿小さな積み重ねが、体をつくる

こうした遊びを続けていると、

・踏み外さなくなる
・バランスを崩さなくなる
・後ろ足をしっかり使えるようになる

そんな変化が、少しずつ見えてきます。

派手なトレーニングではありません。

でも、

この“地味な積み重ね”が、膝を守る力になります。

最初から上手にできなくても大丈夫です。

「どう動けばいいか」を考える時間そのものが、
体を育てていきます。

体高30センチの先生は
今日も

「今日はなかなか調子がいいです!」
と、真剣な顔で体を動かしています。


🌿犬の体を”どう動かすか”だけではなく、”どう生きるか”について考えさせられた日の記録です。

🌿犬は、自分の体を感じながら、”どこがどう動くか”も考えています。

🌿怖かった大型犬を、ある日ラムは夢中で追いかけていました。

🌿「考えて動く」という経験は、少しずつ犬の”できる”を増やしていくのかもしれません。

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