ラムと暮らしていると、
「今日、なんだか満足そうだな」
と思う日があります。
よく歩いた日。
たくさん匂いを嗅いだ日。
トレーニングで頭を使った日。
飼い主と一緒に遊んだ日。
家に帰ると、静かに眠っています。
その姿を見ながら、
「今日は満たされたのかな」
と思うことがあります。
でも、
犬が「満たされている」って、どういう状態なんだろう?
そんなことを考えるようになりました。
アニマルウェルフェアという考え方
犬について学んでいく中で、
アニマルウェルフェア(動物福祉)
という考え方に出会いました。
それは、
ただ病気ではない。
ごはんが食べられる。
安全に暮らせる。
ということだけではありません。
心も体も良い状態で、
その動物にとって大切な行動ができているか。
そんなところまで含めて考えていくものです。
「5つの自由」
アニマルウェルフェアを考えるうえで、
よく知られているのが「5つの自由」です。
- 飢えや渇きからの自由
- 不快からの自由
- 痛み・傷害・病気からの自由
- 恐怖や苦痛からの自由
- 正常な行動を表現する自由
こうして並べてみると、
私は最後のひとつが特に気になりました。
その動物にとって大切な行動ができること。
ただ困っていないだけではなく、
「その子がどう過ごしているか」まで見る。
犬と暮らすうえで、
とても大切な視点なのかもしれないと思いました。
そして「ウェルビーイング」
さらに調べていく中で、
ウェルビーイング(Well-being)
という言葉にも出会いました。
苦痛や不快がないことだけではなく、
心も体も良い状態で、
その子が心地よく過ごせているか。
私がラムを見ながら感じていた、
「今日、なんだか満足そうだな」
という感覚にも、
どこかつながるものがありました。
人と暮らす犬には、人間社会のルールがある
もちろん、
犬は人間と一緒に暮らしています。
好きなところを自由に走り回ることはできません。
好きなものを好きなだけ食べることもできません。
道路ではリードが必要ですし、
人や犬がたくさんいる場所では、
好きなように動けないこともあります。
人間社会で一緒に暮らす以上、
すべてを犬の自由にすることはできません。
だからこそ、
その中で何ができるんだろう?
と思います。
ラムの一日を見てみると
ラムとの一日を思い返してみると、
いろいろなことをしています。
鼻を使って匂いを嗅ぐ。
足を使って歩く、走る。
頭を使って考える。
飼い主と一緒に遊ぶ。
トレーニングでは、
「どうしたらいいんだろう?」
と考えることもあります。
知らない場所へ行けば、
立ち止まって周りの様子をじっと観察していることもあります。
そうやって一日を過ごしたあと、
家に帰ると、
ぐっすり眠っています。
「疲れた」と「満たされた」は同じ?
たくさん運動すれば、
犬は疲れます。
でも、
疲れていることと、満たされていることは、 同じではないのかもしれません。
ラムを見ていると、
走ることだけでも、
遊ぶことだけでもなく、
匂いを嗅いだり、
飼い主と一緒に何かをしたり、
ルールのある遊びをしたり、
自分で周りを確かめたり、
鼻を使って探したり。
いろいろな経験が重なった日のほうが、
なんとなく満足そうに見えます。
「満たされる」は、その子によって違う
そしてもうひとつ。
何を心地よいと感じるのかは、
犬によって違うのだと思います。
走ることが好きな犬。
匂いを嗅ぐことが好きな犬。
何かを探すことが好きな犬。
人と一緒に何かをすることが好きな犬。
のんびり過ごすことが好きな犬。
「犬だからこれが好き」
ではなく、
この子は、何が好きなんだろう。
そんなふうに見ることも、
その子のウェルビーイングを考えることに
つながっていくのかもしれません。
ラムにとっての「満たされる状態」
ラムにとって何が正解なのか。
もちろん、
ラム本人に聞くことはできません。
だから私は、
ラムを見ます。
何をしているときに楽しそうなのか。
何に夢中になるのか。
何を自分からやろうとするのか。
そして、
一日を終えたとき、
どんな顔をしているのか。
答えはきっと、
言葉の意味を知るだけではなく、
毎日のラムを見ていく中にもあるのだと思います。
今日も、
よく動いて、
よく嗅いで、
よく考えて、
飼い主と遊んで、
一日を終えました。
体高30センチの先生は、
今日も何も説明してくれません。
ただ、
とても満足そうな顔で眠っています🐾
その姿を見ながら、
「今日もいい一日だったのかな」
と思うのでした。
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