バックアラウンドはなぜ、体幹と後ろ足に効くのか?

バックアラウンドで飼い主の周りを後ろ歩きするジャックラッセルテリアのラム

パテラ(膝蓋骨脱臼)のあるラムと暮らす中で、私が大切にしてきたことのひとつが、

「4本の足をバランスよく、しっかり使える体を育てること」

です。

ラムがパテラのリハビリを始めたとき、教えていただいたことがあります。

痛みや違和感があると、人間も無意識にその足をかばって歩きますよね。

犬も同じように、違和感のある足への負担を減らすような体の使い方になることがあるそうです。

そこでラムのリハビリでは、

・ゆっくり歩くこと
・後ろ足を一歩ずつしっかり使うこと
・マッサージで体を整えること

などを教えていただきました。

特に印象に残っているのが、

「ゆっくり歩くこと」

です。

速く歩いたり走ったりすると、勢いで足を運ぶことができます。

でも、ゆっくり歩くとそうはいきません。

一歩ずつ体を支えながら、後ろ足もしっかり使って歩く必要があります。

リハビリ療法士さんからは、ラムが行っていたこうしたリハビリは、術後に行うリハビリと基本的な考え方は同じだと教えていただきました。

ラムは手術をしていません。

それでも、違和感のある足をかばうのではなく、4本の足をしっかり使える体を育てていくこと。

それが、ラムのリハビリの大切な目的のひとつでした。

そして今も、その考え方は変わっていません。

ただ筋肉をつけることだけが目的ではなく、

自分の足を意識して、いろいろな方向へ動かせる体を育てること。

そのために、普段の遊びの中でもいろいろな体の使い方を取り入れています。

そのひとつが、**バック(後ろ歩き)**です。

そして、バックから少しレベルアップした動きとして取り入れているのが、

バックアラウンドです。

バックアラウンドは、人の周りを後ろ歩きで一周する動きです。

一見するとトリックのようですが、実際にやってみると、ただ真っすぐ後ろへ歩くよりも少し複雑。

後ろへ下がりながら方向を変え、自分の体の位置を調整し続ける必要があります。

今ではこんなふうに、私の周りをクルッと一周できるようになりました🤭

なぜバックアラウンドを取り入れているのか

バックアラウンドは、バック(後ろ歩き)に加えて、方向を変えながら動きます。

そのため、

・後ろ足を使って一歩ずつ下がる
・お尻まわりを使って体を支える
・体幹を使って姿勢を保つ
・左右の足を調整しながら方向を変える

といった、いくつもの動きが組み合わさります。

円を描くように動くため、真っすぐバックするよりも、自分の体が今どこにあるのかを意識しながら動く必要があります。

私は、

後ろ足+体幹+バランスを一緒に使える遊び

として取り入れています。

バックができてからがおすすめ

この動きは、いきなりバックアラウンドから始めるのではなく、まずは「バック(後ろ歩き)」に慣れてから取り入れる方が分かりやすいと思います。

後ろへ下がること自体が初めてだと、

「後ろってどっち?😳」

となってしまいます🤣

まずは真っすぐ後ろへ下がる動きを覚えてから、少しずつ方向を加えていきました。

※バック(後ろ歩き)の記事はこちら

やり方は少し工夫しました

ラムの場合は、こんな形で練習を始めました。

① 壁や折りたたみテーブルを使って、四角いサークルのような空間を作る

② その中に一緒に入り、オヤツで誘導しながら後ろ歩きで一周するように動く

最初は、

「どこに行けばいいの?😳」

という感じで、なかなかうまく動けませんでした。

そこで、進める方向をある程度限定してみました。

すると少しずつ、

「こっちに下がっていけばいいのかな?」

と、動きがつながるようになっていきました。

サークルなしで練習

その後はサークルを外して、オヤツで誘導しながら練習しました。

最初は全然違う方向へバックしてしまったり、

途中で止まってしまったり🤣

なかなか一周にはなりませんでした。

でも、少しずつ理解していく中で、バラバラだった動きが少しずつつながっていきました。

ラムの場合、できるようになるまでに2〜3か月くらいかかったと思います。

決して、すぐにできたわけではありません。

少しずつ、少しずつ。

短い練習を積み重ねていきました。

今では、

「バックアラウンド!」

のコマンドとハンドシグナルで、自然にクルッと一周できるようになりました。

すっかり大好きな遊びのひとつです🤭

すぐにできなくても大丈夫

バックアラウンドは、少し複雑な動きです。

・後ろに動くのが苦手
・どちらへ進めばいいのか分からない
・途中で混乱する

そんなこともあると思います。

ラムも最初からできたわけではありません。

ひとつひとつの動きが、まだ頭の中でつながっていないだけなのかもしれません。

焦らず、その子が理解できるところから少しずつ。

できたところで終わるくらいが、ちょうど良いと思っています☺️

気をつけたいこと

・滑らない場所で行う
・無理に動かそうとしない
・短い時間で終える
・疲れたり混乱したりしたら休む

バックアラウンドは、後ろへ動きながら方向も変えるため、真っすぐなバックより複雑です。

無理に一周させることよりも、

「今日はここまでできたね」

くらいで終わることを大切にしています。

また、パテラの状態や体の使い方は犬によって異なります。

すべての犬に同じ運動が適しているわけではないため、痛みや違和感がある場合や、運動内容に不安がある場合は、獣医師などの専門家に相談しながら行うことが大切です。

筋トレは遊びの中にある

少し難しい動きでも、

「トレーニングをしなきゃ!」

と構えなくても、遊びの延長として取り入れることで、犬は楽しみながらいろいろな体の使い方を覚えていきます。

バックアラウンドも、ラムにとってはそんな遊びのひとつです。

そして、この動きを見るたびに思い出すワンちゃんがいます。

後ろ足がムッキムキのチワワちゃんの話

お世話になっているスクールの「マスゲーム」というクラスに参加したときのことです。

そこに、常連のスムースコートのチワワちゃんがいました。

その子が披露していたのが、

バック。

そして、バックアラウンド。

スイスイ、スイスイ。

とても軽やかに動いていました。

でも、私が一番びっくりしたのはそこではありません。

その後ろ足!!🤣

筋肉がしっかりついていて、

ムッキムキ😳

「チワワちゃんって、こんなに後ろ足ムキムキになるの!?」

と驚いたのを覚えています🤣

その子はオビディエンスやマスゲームにも参加しているようで、本当にいろいろなことができます。

もちろん、その筋肉がバックやバックアラウンドだけでついたのかは分かりません。

でも、日頃からいろいろな動きを楽しみながら、後ろ足や体全体を使っていることも、あのしっかりした体づくりにつながっているのかもしれないなぁと思いました🤭

そして今日も、

体高30センチの先生は、

「アタチもチワワの先輩みたいになれるかな〜?🐕」

という顔でこちらを見ています🤭

一日でムッキムキにはなれません。

でも、

今日の一歩が、
明日の体を作っていく。

Little Steps。

小さな一歩。



🌿小さな膝を守る運動シリーズはこちらにまとめています😊

🌿バックアラウンドの基礎となる「後ろ歩き(バック)」についてはこちら🐕

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!