「なんでこの子、やらないんだろう」
そう思っていた頃の私は、ラムを“動かそう”としていました。
呼んでも来ない。
捕まえようとすると逃げる。
そんな時期がありました。
ラムのパピー期。
試行錯誤を重ねる中で、私が大切にするようになったことがあります。
それは、できるだけ犬に選ばせること。
無理やり行動させるのではなく、ラムが自分から動けるようにすることでした。
「やらせる」から「自分で動く」へ
例えば、こんなことです。
- 「ハウス」の合図で、自分からクレートに入る
- 散歩のときは、自分から玄関に来る
- 首輪やハーネスを着けるときも、自分から近づいてくる
抱っこしてクレートに入れるのではなく、自分から入るのを待つ。
追いかけて捕まえて散歩へ連れていくのではなく、自分から玄関へ来られるようにする。
大切にしたのは、ラム自身が行動することでした。
もちろん、最初からうまくいったわけではありません。
やらないのには、理由があるのかもしれない
散歩の時間になっても、なかなか玄関に来ない時期がありました。
私も、ラムを追いかけて捕まえようとしていたことがあります。
でも、あるときから考えるようになりました。
「もしかして、何か理由があるのかもしれない🤔」
寒いから?
ハーネスが嫌なのかな?
体調が悪いのかな?
ラムの様子を観察しながら、理由を探してみることにしました。
理由が分からないときは、散歩へ行くのをやめたこともあります。
「どうすれば動かせるか」ではなく、「どうして動きたくないのか」。
私の考え方が、少しずつ変わっていきました。
自分から動くと、楽しいことが始まる
犬の行動学には、「オペラント条件づけ」という学習の仕組みがあります。
犬は、自分の行動によって起きた結果から学習します。
例えば、
自分からクレートに入る。
すると、楽しいお出かけが始まる。
そんな経験を重ねることで、クレートに入る行動が増えていくことがあります。
これは、オペラント条件づけの中でも「正の強化」と呼ばれる仕組みです。
私がラムとの暮らしで意識したのも、こうした経験を積み重ねることでした。
無理に動かすのではなく、自分から動ける機会をつくる。
そして少しずつ、ラムの行動にも変化が見られるようになりました。
首輪を出すと、自分から近づいてくる。
散歩の準備が終わると、自分から玄関に来る。
準備が長すぎると、玄関に座って静かに煽りを入れてくることもあります😅
「まだですか?」
といった顔で、じーっとこちらを見ています。
クレートに入ったのに、まさかの不発
今では、すっかりクレートが大好きになったラム。
特に、お出かけ前には面白いことが起きます。
夜、翌日のお出かけ準備をしていると、
「あ、これはお出かけですね!?」
といわんばかりに、自分から静かにクレートへ入って待機していることがあります。
でも、それは翌日の準備。
「今日は消灯です✋️」
「えっ?」
まさかの不発🤣
ラムは、私たちの行動を本当によく観察しています。
いつもの準備や、その後に起こる出来事。
そんな日常の積み重ねからも、いろいろなことを学んでいるのだと感じます。
3歳になった今
パピーの頃は、なかなか思うようにいかなかったことも、今では日常の一部になりました。
散歩の準備が終わると、張り切って玄関へ。
お出かけの気配を感じると、自分からクレートへ。
それだけではありません。
ブラッシングや歯磨き、洋服を着るときも、自分からそばへ来てくれるようになりました。
体重計にも、自分から乗ります🤭
もちろん、犬に選ばせるというのは、何でも犬の好きなようにさせることではありません。
必要なことは教える。
そのうえで、どうすればラムが自分から行動できるのかを考える。
嫌がっているときには、その理由にも目を向ける。
私にとっては、それもトレーニングの大切な一部です。
パピーの頃を振り返ると、ずいぶん変わったなと思います。
以前は、どうやってラムを動かそうかと考えていた私。
今は、どうすればラムが自分から動けるかを考えています。
そしてラムも、日々の暮らしの中で、自分から行動することが増えました。
“やらせる”ことを減らし、“自分から動く”経験を増やしてきたこと。
その積み重ねで、今の日常はラムにとっても、私たちにとっても、ずいぶんストレスフリーになりました😅
🌿遊びながら学び、一緒に成長してきたラムとの3年間。日々のトレーニングを通して見えてきたことをまとめています。
🌿”自分で考えて動く犬”について書いた記事です。
🌿指示に応じる力と、自分で判断する力。どちらも大切にしたいからこそ、犬の自制心と主体性について考えてみました。



