パピーの頃のラムは、走っている犬を見つけると一直線。
盛り上がっている集団があれば、必ず参戦。
走る。 追いかける。 また走る。
呼んでも戻らない。
捕まえるのが、本当に大変でした。
そんなラムが、ある日のドッグランで、思いがけない姿を見せてくれました。
周りでは、まだ犬たちが元気に走り回っています。
ところがラムは——
ドッグランの真ん中で、伏せていたのです。
誰に言われたわけでもなく、自分から。
まだ遊べるんかい🤣
その日は、同じくらいの年齢のジャックラッセルたちが集まっていました。
みんな元気いっぱい。
ラムも一緒になって、夢中で走り回っていました。
ところが、ふと見ると、ラムだけが伏せています。
「疲れたのかな?」
そう思って見ていると、ラムはしばらく周りを眺めたあと、すっと立ち上がり、また遊びに戻っていきました。
まだ遊べるんかい🤣
遊ぶ。 休む。 また遊ぶ。
誰かに「伏せ」と言われたわけでも、「もうおしまい」と止められたわけでもありません。
自分のタイミングで遊びを離れ、自分のタイミングで戻っていく。
あの頃、走り出したらなかなか止まれなかったラムが。
ちょっと不思議で、嬉しい光景でした。
振り返ると、たくさんの「動く」と「止まる」があった
ラムとは、パピーの頃からルールのある遊びをたくさんしてきました。
ボール遊びでは、「待て」で止まり、「テイク」でスタート。
引っ張りっこは、「よーいどん」で始まり、「アウト」で終わる。
お宝探しも、ごはんやクレートでの待機も。
振り返れば遊びや日常には、いつも「始まりと終わり」がありました。
その先には、オビディエンストレーニングもありました。
もちろん、最初から何でもできたわけではありません。
遊んで、待って、動いて、止まって。
そんな経験を、何度も繰り返してきました。
ただ、当時の私は、
「いつか自分で休める犬にするぞ!」
なんて考えていたわけではありません。
ラムと一緒に遊ぶことが、ただ楽しかったのです。
ラムに見えた「ONとOFF」
あの日以来、ラムを見ていると、似たような姿に気づくことがあります。
初めて行ったドッグランでも、ひとしきり遊んだあと、自分から少し離れて休む。
しばらくすると、また遊びに戻っていく。
走ることに夢中な時間が「ON」だとしたら、
遊びから離れて静かに過ごす時間は、ラムなりの「OFF」。
日々の遊びやトレーニングがどのくらい関係しているのか、
それともラム自身の成長なのかは分かりません。
ただ振り返ってみると、その間にはたくさんの「動く」と「止まる」の積み重ねがありました。
遊ぶことも、休むことも
犬が自分から休む。
文字にすると、何でもないことのように思えますが、
思いっきり走ることも、
途中で遊びを離れることも、
そして、また戻っていくこともできる。
それはかつて走り出したら止まれなかったラムが見せてくれた、
とてもしなやかで大きな変化でした。
トレーニングで教えてきた指示としての「止まる」と、ラムが自分で選んだ「休む」。
形は違っても、ラムと積み重ねてきたすべての時間が、
今のこの姿につながっている気がします。
ドッグランの真ん中で、ひと休み。
そして、再び走り出すラム。
まだ遊べるのに、自分から休んだ。
あの何気ない「伏せ」は、私にとって、ラムの確かな成長を感じた、
忘れられない瞬間でした。
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