雷が怖くてトイレに隠れていたあの頃。
あの経験があったからか、
ラムは少しずつ音と向き合えるようになっていきました。
仔犬の社会化が大切と知り、
我が家ではパピーの頃から
YouTubeを使って音慣れのトレーニングをしていました。
花火に関しては、
「日本三大花火大会」の映像を。
はじめは小さな音量から。
少しずつ、大きな音へ。
雷と同じように、
音が大きくなるとラムは
ケージのベッドに隠れていました。
それでも、
雷よりは少し大丈夫そうでした。
我が家には、
夏の恒例行事があります。
クルージングでの花火鑑賞。
友人からのお誘いでしたが、
犬を迎えたばかりだった私は、
「もう参加は難しいかな」
そう思っていました。
すると、
「ワンちゃん連れてくる方もいますよ」
「良かったらラムちゃんもご一緒に♡」
そんな連絡をもらいました。
花火かぁ…。
大丈夫かな…。
少し不安はありましたが、
だからこそ、音慣れトレーニングを
いつもより丁寧に続けました。
YouTubeの次は、
“本物の花火”。
我が家の近くには遊園地があり、
家からも花火が見えます。
しかも、毎週末打ち上げられる環境。
まずは、
マンションから遠目に。
次は、少し近い遊歩道から。
様子を見ながら、
少しずつ距離を縮めていきました。
そして最後は、
遊園地の近くの大きな公園から。
ほぼ目の前での花火でした。
ラムはもともと音には比較的強く、
あまり動じないことが多い子でした。
それでもこの距離では、
さすがに少し怖かったようで、
大好物のおやつも口にしませんでした。
抱っこされたまま、
じっと花火を見ていました。
打ち上げが終わると、
我に返ったように
おやつをパクパク食べていました。
よだれを垂らしたり、
パニックになったり、
逃げようとする様子はありませんでした。
何度かその公園へ通い、
少しずつ慣れていったように感じました。
そして、いよいよ
クルージングでの花火鑑賞の日。
夕方に到着し、
マリーナの桟橋をお散歩。
ラムは興味津々でした。
その後、クルーザーでお食事。
ラムはクレートの中で、
静かに過ごしていました。
一度も吠えることなく、
みんなに可愛がってもらいました。
まだパピーだったこともあり、
その“空気を読むような姿”に
内心少し驚いていました。
いよいよ出航。
エンジン音、大丈夫かな。
周りのみんなも心配してくれていましたが、
ラムはパパのお膝の上で
ニコニコしていました。
スピードが上がると
少しキョロキョロしていましたが、
震える様子はありませんでした。
そして、花火大会。
ラムは、
目の前の花火をじっと見ていました。
驚いていたはずなのに、
不思議と落ち着いて見えました。
周りの友人たちの空気も、
きっと安心につながっていたのかもしれません。
船長さんが笑いながら言いました。
「ラムちゃん、そこにいたの?」
「大人しすぎて気づかなかったよ」
その言葉を聞いて、
なんだか少しだけ誇らしくなりました。
“肝がすわったパピーだな”
そんなことを、
心の中で思っていました。
お開きになり、
みんなが解散しようとしたとき。
ラムは初めて吠えました。
「ワン!ワン!!」
どうしたんだろう?
そう思った瞬間、
理由が分かりました。
自分も、
みんなにお別れの挨拶がしたかったようです。
クレートから出して、
みんなに撫でてもらうと、
満足したように、
また自分からクレートに入り、
そのまま眠ってしまいました。
犬ってすごいな。
いろんな意味で、
そう感じた一日でした。
ラム、
パピー期はじめての夏の花火鑑賞。
体高30センチの先生は、
今日もきっと、
「怖いものも、少しずつなら大丈夫だよ」って
教えてくれているのかもしれませんね🎆

コメント