犬はなぜ“待てる”ようになるのか|インパルスコントロールという土台

待機時間に自分で省エネモードへ切り替えるジャックラッセルテリアのラム

ジャックラッセルテリアは
とてもエネルギーの高い犬種です。

ラムもそうです。

楽しいことがあると
すぐにスイッチが入ります。

走る。
跳ねる。
夢中になる。

でも最近、 ラムを見ていて感じることがあります。

それは、

「興奮しなくなった」

のではなく、

興奮の波に飲まれにくくなった

ということです。

昔は、 楽しくなると そのまま一直線でした。

でも今は、 遊びの途中でも ふっと力を抜ける瞬間があります。

例えば、 引っ張りっこ。

「よーいどん!」で始まり、 「アウト!」で終わる。

ボール遊びもそうです。

投げた瞬間に飛び出す遊び方と、
「テイク!」と言うまで 待ってからのレトリーブ。

ケージやクレート、 玄関も、 「よし!」と言うまで出ない。

飼い主の食事中は、 伏せて待つ。

こういう小さなやり取りを、 毎日の中で 何度も繰り返してきました。

オビディエンストレーニングも、 そのひとつです。

「待て」 「あとへ」 「座れ」

ただ従わせるためではなく、

動く
止まる
切り替える

を、 小さく積み重ねていく練習でした。

ラムは、 最初から落ち着いていたわけではありません。

集中力も、 本当に30秒くらいでした。

だから、 長くやることはしませんでした。

できたら終わる。

楽しいまま終わる。

30秒を、 何度も積み重ねる。

その繰り返しでした。

すると少しずつ、 変化が出てきました。

ドッグランで、 自分から伏せて休む。

散歩中、 飼い主の立ち話が長くなると、 パタっと倒れて待つ。

【病院の待合室で】

【飼い主の立ち話中】

最近では、 パパが散歩中に鳥の写真を撮るため 5分くらいカメラを構えていても、 途中から自分で省エネモードに入るそうです🤣

最初は、 足元をウロウロしたり、 座ったりしていたのに。

今では撮影が長くなると、 「これは待機時間ですね」 と言わんばかりに、 パタっと倒れているそうです。

たぶん、 ラムの中で

オンの時間
オフの時間

が、 少しずつ整理されてきたのだと思います。

インパルスコントロールというと、 「我慢」 のイメージがあります。

でも実際は、 感情を消すことではありません。

楽しい。
嬉しい。
やりたい。

その気持ちは、 ちゃんとある。

でも、 その波に飲まれすぎず、 自分で戻ってこられる。

そんな力なのかもしれません。

そしてそれは、 長時間我慢させた結果ではなく、

小さな成功
短い集中
切り替え
終わり方
オンとオフ

を、 毎日の中で 少しずつ積み重ねてきた結果なのだと思います。

興奮しない犬になったのではなく、

興奮しても戻ってこられる犬

になってきた。

最近のラムを見ていると、 そんなふうに感じます。

体高30センチの先生は今日も、
鳥を撮るパパの横で
「いい写真撮れましたか〜?」 という顔をしながら、
そのままパタっと省エネモードに入っています。


🌿興奮を切り替える力は、体を守ることにも繋がっていくのかもしれません


🌿集中は、”長さ”ではなく小さな積み重ねから育っていきました

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