怖い物克服記⑤ | ショベルカーに止まった足

工事現場のショベルカーを見つめながら立ち止まるジャックラッセルテリアのラム

ショベルカーを見ると、
ラムは止まる…のではなく、

震えるか、
逃げるか、でした。

抱っこ散歩の時期は、
とにかく毎日いろんな場所に連れて行っていました。

人が多い週末の公園、
小学校、
幼稚園、
看板犬のいるドッグカフェ、
スケボーパーク、
ドッグラン。

家では「働く車」のサイレン音などを、
YouTubeで流して音にも慣れるようにしていました。

そのおかげか、
消防車やパトカー、救急車の音には
ほとんど反応しませんでした。

実際、
抱っこ散歩の頃のラムは、
思っていたほど怖がるものは多くありませんでした。

そんな中で、
明らかに苦手だったものがありました。

ドッグランで走る大型犬と、

工事現場で動いているショベルカーです。

小さく震えているラムを抱っこしながら、
私は少し離れた場所から
20分ほど工事現場を見せていました。

そして、
ワクチン接種が終わり、
地面を歩くお散歩が始まってから。

ラムは、
ショベルカーを見つけると

全力でUターンしようとしていました。

「行くよ〜!」と声をかけると、
ラムは勇気を振り絞って、

全速力で、
その場から逃げるように駆け抜けていました。

吠えることはありませんでした。

体の小さなラムにとって、
動いているショベルカーは、

きっと、
得体のしれない“怪獣”のような存在だったのだと思います。

それでも私は、
工事現場を見つけるたびに

あえて同じ道を通るようにしていました。

特に声はかけず、
ラムの様子を横目で見ながら、

「どうってことないよ」

という顔で、
リードを持っていました。

ある日。

工事現場で交通整理をしていた方が、
ラムに声をかけてくれました。

「わ〜!可愛いワンちゃん♡」

それをきっかけに、
現場の方たちが次々と話しかけてくれて、

「ジャックラッセル?」
「まだ仔犬だよね?」
「お利口さんだね〜」

そんなやり取りが増えていきました。

そこはよく通る散歩コースだったので、
ラムが通るたびに

「行ってらっしゃい♪」

と声をかけてくれるようになりました。

私も挨拶をしたり、
少し会話をしたり。

それがきっかけだったのかは分かりませんが、

ラムは少しずつ、
ショベルカーの横を通っても

極端に怖がることは
なくなっていきました。

怖いは怖いようで、

できるだけ距離をとって歩いてはいますが、

逃げようとすることは、
今はもうありません。

そして3歳になったラムは、
最近なぜか、

ショベルカーより
ゴミ収集車を怖がるように。

……なんで急に?笑

正面から現れると、
またUターンしようとしています。

犬って、
本当に面白いですね。

私が意識していたことは、

飼い主が平常心でいること。

そして、
愛犬の様子を見ながら

無理はさせないように、
距離を保つこと。

それだけでした。

怖いものから逃げるのも、
ちゃんとした選択なんだと思います。

ラムは今日も、
自分なりの方法で

怖さと向き合っていました。

体高30センチの先生は、

「無理しなくていいよ」って、

教えてくれているのかもしれません。

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よろしければのぞいてみてください😊

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